NHKのニュース「新人教員 10年で少なくとも20人が自殺」を読むと、新人の公立教員はまともな研修もなく、即戦力としてのプレシャーも大きいため、多くの自殺者が出ているというイメージを持ちます。

ですが、本当はどうなのでしょう?



自殺者数の年次推移
によると、毎年の自殺者は30,000人程度(ここ数年は大きく下がり続けていますが)。20代に限定しても毎年3,000人程度が自殺でなくなっています。つまり、年齢あたり300人となります。


年齢別人口によると、20代は各年齢当たり140万人程度の人口がいますから、140万/300=4666 となり、20代では、毎年5000人に一人程度が自殺でなくなることになります。
 

一方、平成27年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について によると、毎年の公立学校の教員採用数は3.2万人程度です。ニュースによると10年で20人の自殺者ですから1年あたり2名。3.2万/2=1.6万人ですから、毎年1.6万人に一人が自殺でなくなっているということになります。同年齢全体と比較しても新人教員の自殺者数は1/3位ということになります。ニュースのイメージとはずいぶん違いますね。

可能であれば新入社員の自殺者数もとってみたいところです。